日本製品の信頼はどこに

企業の不祥事相次ぐ

日産に続いて神戸製鋼まで不祥事が発覚した。ここ近年の日本企業のモラルの低下は著しい。そもそもの原因は何か?従業員の質の低下?人手不足?

人手不足と言うのは確かにある。今迄3人でやっていたのが1人でやるとなれば当然ミスも出てくる。だがこれは企業側の責任も大きい。このようになるのはかなり前から分かっていたのに何も手を打たずにいたのはなぜか。約20年前の就職氷河期に採用を手控えていたツケが今になってきたにすぎない。この20年の間派遣法の改正などで企業はわが世の春を謳歌してきたのだろう?なのに今急に「人手不足になって困っている」と言って泣き言をいうのは筋が通らないのではないか。

質の低下も企業が自分で招いたものだ。業績が悪くなればすぐリストラと言う人員整理。幹部や社長は報酬をカットするといっても会社に残れるという自分たちに甘い処分。それで足りない人員を派遣などの低賃金で使い捨てのできる人を入れる。これで質を求めるほうが無理がある。

小泉政権でアメリカの要望をすべて聞いてきたツケがここに来たじわじわと効いてきている。小泉、竹中は日本の企業風土を壊し、グローバルスタンダードこそ正義という間違った認識を正しいとした罪は大きい。

別にガラパゴスでもいいと私は思う。なんでも世界に合わせるだけが正しいというわけではない。日本に来れないと買えないというものがあってもいいではないか。そうすれば日本に観光客が来てくれる。その波及効果は計り知れないではないか。

日本製品=信頼性を取り戻せ

日本製品の特徴と言えば何か?ともかく壊れないという信頼性だ。この特徴は今もまだキープしているが、いつ地に落ちるかと危惧している。

このような不祥事が続けば当然だろう。これはやはり30代後半から40代が少ないという事に問題がある。極論今の企業には若いのと年寄りしかいない。二極化しているから分厚い中間層を作ろうという政府と同じように、企業も分厚い中間層を作らなければならない。

これを打破するには30代~40代の積極的な採用が不可欠だ。この世代は就職氷河期で希望の職に就けなかった世代。このようになった一番の問題は新卒でしか採用をしないという悪習だ。

この世代を新卒のつもりで採用すれば人手不足はかなり良くなる。それこそ働く世代では一番人口が多いのだから。

企業にそんな余裕がないというのなら国が支援してもいいし、ベストなのが内部留保をこの世代の採用の資金として使うという事。この採用をした企業は法人税を減額するという特典を与えてもいい。

しかしこれには条件がある。例えばトヨタだったら子会社や末端の会社まで内部留保を使うという事が条件とする。誰もがトヨタの本社に入れるわけではないからだ。