生活に困らないだけカネはあればいい?

カネの亡者?

「人生お金じゃない」、「カネで買えないものがある」と言う人がいるが、それは本音で言っているのか?

そのような人に限って「給料が少ない」とか言っているのではないだろうか。

ではいくらあればいいの?と聞くと「いくらあってもいい」との答えが返ってくる。

このような人はいくらあっても常に足りないと言う人だ。

要は気持ちの持ちようだ。たとえ他人から少ないといわれても、本人が幸せかどうかだ。

カネがあっても不幸な人はいくらでもいる。家庭が形骸化していたり、カネだけが夫婦という形を保っていると言うところもある。

正直に言ってカネは誰でも欲しい。だがカネは手段であり目的ではない。カネだけを追い求めていると思わぬところで足をすくわれる。

日本の格言の誤解

「金持ちは心が卑しい、貧乏人は心が清らか」という言葉を一度は聞いたことがあるだろう。これは現実として正しいのか?

年末になるとカネがなく年が越せないとコンビニ強盗をやる人が出る。これは本人の性格もあるが、カネがないと言うのもあるが、本人が一番の問題だ。

「貧乏人だからその位…」と言う人もいる。だがそれを許してしまえば法治国家としての役割が果たせない。

では金持ちは心が卑しいと言うのはどこから来ているのか。これも本人の気持ちの問題だ。

カネを持っておごり高ぶる人は心が卑しいと言われても当然だ。だが金持ちはほとんどの人が「カネを稼ぎ維持していく難しさ」をわかっているのでおごり高ぶる人はほとんどいない。

もうひとつはテレビや映画の影響。必ず金持ちは悪く描かれる。これは一般庶民の溜飲を下げる目的もあるのだろうが、このイメージがついてまわっているのは事実だろう。

よく貧乏から成功者になったというのをテレビでやる。確かに貧乏から成功するのはすごいが、金持ちの家に生まれた人は成功できないとでも思っているのか?

金持ちの家だって最初から金持ちだったわけではないだろう。しっかりした金持ちの家庭は金銭教育をしっかりする。

例えばアメリカのトランプ大統領。彼の家は金持ちの家だったが彼は「金持ちの家庭と思ったことは一度もない」そうだ。

それはなぜか。彼の父親は1ドル、1セントの価値と言うのを徹底的に彼に教えたからだ。

これは金持ちの家庭に共通する考え方だ。安室奈美恵も息子になんでも買い与えているわけではないという。彼女はモノよりも子供の教育に惜しみなく投資した。それが息子の人格形成に役立つという事をよく知っているからだ。

「親ができなかったことを子供に」という考えもなかったとは言えない。彼女の生い立ちから見て見るとそれはあるだろう。

一番質の悪いのは成金

日本のバブル時代は成金が多くいた。これも金持ちのイメージを悪くする一つの要因だろう。土地を買い漁る、企業を買収するなどだ。現在はほとんど手放していて代わりに中国が同じようなことをしている。

いずれ中国も同じことになる。その時は中国発の恐慌もあり得るという事を肝に銘じなければならない。

成金を淘汰したという意味ではバブル崩壊は良かったのかもしれないが、そのおかげで今も景気が悪いのはいただけない。バブル景気と言われているが、当時はこれが通常であり浮かれていたという感覚は庶民レベルではない。

だからなぜバブル景気をつぶさなければならなかったのかが理解に苦しむ。確かに土地の値段が上がりすぎて庶民が家を買えないという事態になったのは事実。

では今は庶民は家を買える状態になったかと言えばあまり変わっていないような気がする。

バブルが崩壊したことで生活に困らないだけのカネがあればいいと言う人が増えた。安定志向が増えた。このような人がたくさんいるという事は日本が景気回復できない一端だと私は思っている。